旧家が今も残る交野の町並み。近年、新しい家が増えてきましたが、交野の旧街道沿いの景色に馴染みつつ、新しい街道の景色を作っていく、そんな思いをこの家のデザインにこめてみました。
日本人の潜在意識の中にある和空間への親しみ・・・限られた土地の中で、吹き抜けをはじめ格子や採光など様々な場面で光と影の演出を取り入れています。
威圧的にならない・・・道路沿いにある家なので屋根高は極力押さえ、圧迫感を感じさせないようにしました。お越しになられたら、まず家の前から少し離れて眺めてみてください。
1FのLDK、床材は吉野杉を全面に敷きました。裸足のときの感触がとても心地いいです。
玄関を入ると正面下半分の障子越しに坪庭が見えます。春には新緑、秋には紅葉が目に飛び込んできます。四季の移りかわりを身近に感じることができます。
小さな和室ですが、畳に座る空間ですので、その小ささを味わってもらいたくて、天井もあえて低めに押さえています。
浴室は一日の疲れを癒すところです。既製品を取り付けるだけでは味気ないので、タイルや天然木を使ってデザインしました。この家でここが一番華やかな印象を受けるのではないでしょうか。
洗面室
2Fフリースペース。床は全て吉野杉です。肌触りが柔らかくて気持ちいいのが特徴です。
2F寝室。内装建具に既製品は一切使っていません。ひとつひとつ現場で職人さんが木目の向きを見ながら経験を頼りに組み立てていただきました。
バルコニーにどうして天窓がと思われるかもしれません。でも上からの光が入ることで、窓越しに2Fの部屋が明るくなります。洗濯物も早く乾きます。
敷地面積 | 125.08m2 |
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延床面積 | 1F:56.31m2 2F:46.37m2 計:103.68m2 |
構造・工法 | 木造・軸組 |
施行期間 | 4ヶ月 |