古くからの街並みに位置し、細い路地と伝統的な住宅が数多く残る地域に建つ住宅です。敷地は旧農村集落には珍しく、間口に対して奥行きが長い、うなぎの寝床状の形状となっています。家族や来客が多い施主からの要望は、とにかく広いリビングを確保することが最優先の条件でした。

計画では、敷地の広さ・形状を生かして、屋内空間の長さをできるだけ確保して、より広く感じられることを意識しました。そのため子ども室のみを２階とした、ほぼ平屋の住宅とし、リビングの奥行き・天井高ともに余裕をもったプランとしています。